【モスクワ=田村雄】ロシアの独立系人権団体は1日、反プーチン政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める1月31日の抗議デモで、拘束者が約90都市で計5600人を超えたと発表した。プーチン大統領が実権を握った2000年以降、ロシアの反政権デモで拘束された人数としては1日あたりで最多とみられる。政権側はデモの鎮圧に躍起となっている。
治安部隊は1月31日、国内各主要都市で中心部を封鎖し、デモの阻止を図った。ナワリヌイ氏側はモスクワでの開催予定地を直前に変え、対抗した。モスクワでは、治安部隊を避ける経路をSNSでデモ参加者に伝え、ナワリヌイ氏が拘束されている刑務所に誘導した。
治安部隊の暴力的な対応が目立った。各地で参加者を警棒で殴打したり、スタンガンを使ったりした。プーチン氏の出身地で第2の都市サンクトペテルブルクでは催涙ガスを使い、拳銃を構えて威嚇した事例もあったという。報道関係者も90人以上が拘束された。モスクワで拘束されたナワリヌイ氏の妻は31日、デモ終了後に釈放された。
2日には、ナワリヌイ氏が過去に受けた執行猶予付き禁錮刑の確定判決を実刑に切り替えるか否かを審理する裁判が、モスクワで開かれる。ナワリヌイ氏側は2日、裁判所近くでデモを続ける方針だ。裁判所の判断次第では、デモ参加者と政権側の衝突が激化する可能性もある。
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