ヒマラヤ山脈が連なるインド北部で、氷河が崩壊して洪水が起き、水力発電所の建設現場にいた作業員7人が死亡したうえ、100人以上の安否がわからなくなっています。
インド北部のウッタラカンド州の山間部で7日、氷河が崩壊して土砂とともに川に流れ込み、洪水が起きました。
この洪水で、下流にある水力発電所の建設現場で作業員が巻き込まれるなどし、州政府によりますとこれまでに7人の死亡が確認され、100人以上の安否がわかっていないということです。
軍や警察はこれまでに16人を救助したということですが、犠牲者の数はさらに増えるおそれがあるということです。
発電所の付近を撮影したとする映像には、茶色く濁った大量の水が流れ込み、設備の一部や周辺の木などを押し流す様子がうつっていて、近くに住む人は「こんな光景は見たことがなく、まるで映画のワンシーンのようでした」と話していました。
モディ首相はツイッターに「現地の状況を注視しています。すべての人々の無事を祈っています」と投稿し、地元当局と緊密に連絡を取り、対応しているとしています。
氷河が崩壊した原因はわかっておらず、今後、専門家チームが調査を行うことにしています。
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