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英殿下の葬儀 女王ら30人参列 - auone.jp

 【ロンドン=板東和正】エリザベス英女王(94)の夫で9日に99歳で亡くなったフィリップ殿下の葬儀が17日、ロンドン郊外ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂でいとなまれた。

 大掛かりな葬儀を望まなかった殿下の意向や新型コロナウイルス感染抑止の規制下にある現状を踏まえ、国葬とはせず、女王ら30人が参列した。

 葬儀は17日午後3時(日本時間同11時)に始まり、テレビ中継された。葬儀の冒頭、英軍の銃砲に合わせ、礼拝堂内外にいた王族関係者らが約1分間黙祷(もくとう)した。

 新型コロナ抑止のための規制に基づき、女王をはじめ、近親者ら30人に限定された参列者が追悼。参列者は互いに距離を保ち、マスクを着用した。行事は全て城内で営まれ、市民らが間近で見守る機会は見送られた。

 参列者は女王のほか、長男チャールズ皇太子(72)、次男アンドルー王子(61)、孫のウィリアム王子(38)ら。

 英王室の公務を昨年引退し、米国に移住した孫のヘンリー王子(36)も参列した。王子の妻、メーガン妃(39)は妊娠中のため、担当医の判断で同行を断念した。

 英BBC放送などによると、女王の父、ジョージ6世が殿下に贈った軍帽と軍刀を載せた棺を霊柩車(れいきゅう)に乗せ、礼拝堂に向かった。その後ろをチャールズ皇太子やアンドルー王子らが神妙な面持ちで歩いた。

 棺を運ぶ霊柩車には、自動車技術への関心が高かった殿下自身がデザインや改造に関わった英ジャガー・ランドローバーの特注車が使用された。

 礼拝堂内では同居者以外とは距離の確保が求められ、黒の帽子とマスクを身につけ、1人で座る女王の姿が生中継で放映された。殿下の9日の死去後、女王が公の場に姿をみせたのは初めてだった。

 女王は葬儀中、背中を大きく曲げてうつむく姿が目立った。アンドルー王子は11日、女王が「大きな喪失感がある」と悲しみを言い表したと述べていた。

 ウィンザー主席司祭は葬儀で「(殿下の)女王への揺るぎない忠誠心、国家と連邦への奉仕に感銘を受けてきた」とたたえた。

 殿下は1921年、ギリシャ王子の息子として生まれた。その後、政変が起き、一家は亡命生活を余儀なくされた。

 39年に英海軍に士官候補生として入隊し、第二次世界大戦に従軍。英BBC放送によると、日本が降伏文書に調印したときには東京湾の英軍艦で任務に就いていたという。

 戦後に英国に帰化し、47年に即位前の女王と結婚した。52年の王位継承後、在位期間が英国史上最長となった女王を公私ともに支え続けた。今月9日、ウィンザー城で亡くなった。

 チャールズ皇太子は10日、英メディアに「私の愛するパパは特別な人だった」と話し、女王を支えた功績をたたえた。

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