米疾病対策センター(CDC)は27日、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了すれば、屋外でマスクを着用しなくてもいいとする新たな指針を発表した。
CDCはこの日、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部のブリーフィングで、新たな指針を明らかにした。
この指針では、必要な予防接種を完了した人は、1人あるいは同様に接種を完了した数人との外出時にフェイスカバーを着ける必要はない。ただし、屋内や人ごみの中では着用すべきだとしている。
CDCのロシェル・ワレンスキー所長は、「ワクチンを接種した人は、屋外での小・中規模の集まりにマスクなしで安全に参加できる」と述べた。これには、屋外での運動や食事が含まれる。
ワレンスキー氏は一方で、屋外での大規模な集会でのマスク着用については、会場の風通しの良さや、人と人との間隔がどれだけ確保されているかなどに左右されるとした。
この指針は接種を完了した人に適用される。必要なワクチンの接種を受けてから2週間たった時点で接種完了とみなされる。
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アメリカではこれまでに9500万人以上が接種を終えている。
ジョー・バイデン米大統領はCDCの新たな指針について、「目覚ましい進歩」だと称賛した。
「我が国の科学者たちは、新型ウイルスを他人にうつしたり、うつされたりする確率は非常に低いというデータに確信を持っている」とバイデン氏は述べた。「結論は明確だ。ワクチンを接種すれば、出来ることが増えることになる」。
また、ワクチン接種は「愛国的」行為であるとし、まだ接種を終えていない国民に受けるよう求めた。
「ワクチンはあなたの命だけでなく、あなたの周りの人たちの命も救うものだ。そして我々をもっと日常生活に近づけるためのものでもある」
新型ウイルス感染症COVID-19は屋外でも感染する場合があるが、その可能性は非常に低いことが研究で示されている。また、初期の研究では、接種を完了した人は新型ウイルスを広める可能性が非常に低いことも示されている。
CDCのワレンスキー氏は、ワクチン接種を受けた人向けのマスク着用ガイダンスは、主に「ワクチンを受けていない人を保護する」ことを目的としていると述べた。
「ワクチンを接種していない人は、人との接触を制限し、換気や人との間隔を確保するなど、基本的方針に立ち返ってもらいたい」
保健当局は、接種を受けた人の割合が増え続ける中、感染者の増加ペースが安定しつつあるとし、さらに多くの人に接種申請を行うよう求めた。
CDCによると、26日の時点で1億4100万人近いアメリカ人(全人口の約42%)が少なくとも1回の接種を終えたという。
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