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菅の訪米直前、バイデンはここまで台湾に肩入れして見せた - Newsweekjapan

<外国首脳として初と喧伝されるバイデンとの菅の対面会談は、日本から台湾防衛の言質を取り、中国包囲網に組み入れる狙いと言われるが>

台湾の蔡英文総統は4月15日、ジョー・バイデン米大統領の要請で台湾を訪れた非公式な代表団と会談、中国軍による台湾周辺での活発な軍事活動は、インド太平洋の平和と安定を脅かす行為だと訴えた。

2016年に蔡が台湾総統に就任して以降、人民解放軍は台湾に対する軍事的圧力を強めている。蔡は15日、代表団を歓迎するスピーチの中で、台湾は地域の平和を守るために、アメリカと協力していく用意があると語った。

米代表団はクリス・ドッド元上院議員、リチャード・アーミテージ元国務副長官(ジョージ・W・ブッシュ政権)とジェームズ・スタインバーグ元国務副長官(バラク・オバマ政権)らで構成され、代表団の派遣はバイデン政権として初の訪台を意味する。

蔡は台北にある総統府に彼らを迎え、代表団の派遣は「台湾に対するアメリカの超党派の支持を示して」いると歓迎し、またバイデン大統領は選挙期間中から台湾との連携強化に取り組んできたとも述べた。

バイデンの「台湾重視」に謝意

バイデンは、かねてから台湾に対するアメリカの支持は「強固な」ものだと公言し、政権発足後もその姿勢を維持している。9日には米国務省が、米政府と台湾の当局者がこれまで以上に接触することを奨励する新たなガイドラインを発表し、3月にはアメリカと台湾の沿岸警備部門同士が協力する合意文書を交わした。蔡はこれらの動きについて、いずれも米台関係の「大きな進展」を示していると述べた。

アメリカと台湾の関係は、(アメリカで1979年に制定された)台湾関係法などに基づく、非公式な関係とされている。台湾関係法は(制定当時は上院議員だった)ドッドやバイデンの支持によって成立し、今年で制定から42年になる。現在では、アメリカと台湾は安全なサプライチェーンの整備や5Gテクノロジーなど、共通の関心分野において連携していると蔡は述べ、気候変動の問題でもバイデン政権に協力していくつもりだと述べた。

だが彼女が特に強い感謝を表明したのは、バイデン政権が中台間の平和と台湾の安全保障を重視している点だった。バイデンは16日にホワイトハウスで日本の菅義偉総理大臣と会談を行う予定だが、これらの問題についてはその会談でも話し合われる見通しだ。

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