国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合が1日、英グラスゴーで始まった。バイデン米大統領は演説で、米国は気候変動との闘いを再び主導する用意があると語ったものの、温暖化対策を強化する新たな計画は示さなかった。米国内ではクリーンエネルギーの推進に巨額の資金を投じる大統領の計画を巡り対立がなお続いている。
バイデン大統領は政権として、「米国が再び議論の場に戻っただけでなく、可能なら模範となることで主導していくと世界に示す」つもりだとし、「まだそうなっていないと承知しているが、だからこそ米政権スタッフはわれわれの気候変動対策のコミットメントが言葉だけでなく実際の行動を伴うということを示そうと夜遅くまで働いている」と語った。
大統領はまた、「ちゅうちょや様子見、内輪の議論をしている時間はない。これはわれわれ全員の生涯のチャレンジだ」と訴えた。
バイデン大統領は既に先進国が開発途上国に提供する気候変動対策資金への拠出拡大や、温室効果ガスの連邦規制強化の取り組みを発表しており、今回の首脳級会合で米国は森林管理や農業、メタンに関してさらなる発表を行うと明言していた。しかし演説には新たな発表ないしコミットメントはなかった。
環境団体サンライズ・ムーブメントのエグゼクティブディレクター、バルシニ・プラカシュ氏は電子メールで大統領の演説について、「バイデン大統領はグラスゴーに手ぶらでやってきた。言葉だけだ」とした上で、「恥ずべき内容であり、現在の事態に対応していない」と指摘した。
原題: Biden Tells World U.S. Ready to Lead Fight on Climate Change (1)(抜粋)
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