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米議員団 軍用機で訪台 国防総省認める 中国は反発 - 産経ニュース

米国防総省のカービー報道官(AP)
米国防総省のカービー報道官(AP)

【ワシントン=渡辺浩生】台湾メディアなどによると米上下両院の議員団が現地時間9日夜、台北を訪問した。米国防総省のカービー報道官は9日の記者会見で、米議員団が米軍機で訪問したことを明らかにした。中国側は戦闘準備をちらつかせ強く反発。米議会では米国の台湾関与の強化を求める声が超党派で高まっており、蔡英文政権との間で台湾の国際社会への参加促進や対中抑止策について意見交換するとみられる。

台湾海峡を管轄する中国人民解放軍東部戦区は9日、米議員団の訪問を念頭に、台湾海峡に向けて「戦闘準備のパトロール」を行ったと発表した。

これに対し、カービー報道官は、一行は国防総省の派遣団ではないとしたうえで「議員団訪問は全く定期的なもので、今年に入って2回目だ」と説明した。

米軍機が輸送したことについても「珍しいことではない」と主張。一行の訪問は「歴代政権や民主・共和両党が支持してきた台湾関係法に基づく米国の義務に沿ったものだ」と強調し、中国側に挑発の沈静化を求めた。

米連邦議会からは今年6月、上院の超党派議員団が米軍輸送機で訪問先の韓国から台北入りし、新型コロナウイルスのワクチン供与を発表、蔡英文総統とも会談した。

米誌ニューズウィーク(電子版)などによると、今回の議員団は米軍輸送機C40-Aでマニラから到着。一行は13人で、共和党上院議員のマイク・リー氏、ジョン・コーニン氏の名前が挙がっている。

中国による台湾の武力侵攻の危険が現実味を増しているとして、バイデン政権はインド太平洋の同盟・友好諸国と連携して対中抑止戦略の整備を急いでいる。同時に台湾の国連機関への参加後押しも表明した。

蔡氏は今月、米CNNとのインタビューで米特殊部隊が訓練目的で台湾に駐留していることを認めたうえで、台湾有事の際の米国の支援に強い信頼感を表明している。

今回の米議員団も米台間で深まる交流や、欧州諸国からの議員訪問が相次いでいることを受け、米議会としても積極的な台湾支援の姿勢を示すことで、より明確な台湾関与をバイデン政権に求めると同時に、中国の威圧的な行動を牽制(けんせい)したい考えとみられる。

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