
【ジャカルタ=一言剛之】太平洋の島嶼(とうしょ)18か国・地域でつくる域内協力機構「太平洋諸島フォーラム」が、事務局長の選出を巡って深刻な亀裂に直面している。中国の影響力が拡大する懸念もある。
フォーラムは今月3日、加盟国・地域の首脳による投票で、東部ポリネシアにあるクック諸島のヘンリー・プナ前首相を事務局長に選出した。北部ミクロネシアにあるパラオは翌4日、フォーラムからの脱退を表明した。マーシャル諸島なども不服を唱える。
パラオが反発するのは、東部ポリネシア、南部メラネシア、北部ミクロネシアの3地域から順に事務局長を選ぶとの加盟国間の紳士協定が破られたとみるためだ。ミクロネシア地域の各国は、域内にあるマーシャル諸島のジェラルド・ザキオス駐米大使を推していたが、9対8の接戦で敗れた。
フォーラムでは、経済規模の大きいオーストラリアとニュージーランドが経済支援を通じて影響力を発揮してきた。1971年の前身組織設立以来、結束を保ってきた加盟国間の対立が深まれば、域内への浸透を図る中国には追い風となる。
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