市民19人に死刑判決「国軍関係者殺害」ミャンマー軍法会議 - 毎日新聞 - 毎日新聞

ミャンマーの軍事クーデターに対し、手製の空気銃を手に抗議デモを行う参加者＝最大都市ヤンゴンで2021年4月3日、AP

　ロイター通信によると、ミャンマー国営テレビは9日、国軍関係者を殺害したとして、市民19人が軍法会議で死刑判決を言い渡されたと報じた。国軍関係者を殺害した事件は最大都市ヤンゴンの戒厳令が発令されていた地区で、3月27日に発生したとしている。2月にクーデターが起きた後、抗議デモに対する弾圧が続く中、市民に対する死刑判決が明らかになるのは初めて。

　地元の報道などによると、19人のうち17人は指名手配中で、軍法会議に欠席のまま判決が下されたという。3月27日は首都ネピドーで国軍記念日の式典が開かれ、軍事パレードが実施された。ミャンマー各地で抗議運動が起きたが、治安部隊が容赦なくデモ参加者らを銃撃するなどし、100人以上の市民が殺害された。国軍は軍関係者も殺害されたと主張し、今回の裁判に踏み切ったとみられるが、国内外で新たな批判を呼ぶのは必至だ。【金寿英】

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