WHO(世界保健機関)は2021年5月31日、検出された国の名前で呼ばれることが多い新型コロナウイルスの変異株について、特定国への偏見防止のため、アルファやベータなどの「ギリシャ文字」で呼ぶよう各国に要請した。 この話題を報じたのが、ニュース番組『FNN Live News α(ライブニュースアルファ)』(フジテレビ系)。出演した解説委員は「日本人にはそんなに馴染みがない」と、新たな呼称に懐疑的な姿勢を見せた。 この発言にツイッターでは、同番組の名称にギリシャ文字「アルファ」が含まれていることを指摘する声が。一連の流れに「壮大なブーメラン」「お後がよろしいようで」と突っ込みを入れる人もいた。 ■「どこかピンときません」 WHOがギリシャ文字で呼ぶよう奨励したのはイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型、インド型の主要4株。それぞれギリシャ文字の「1~4番目」にあたるα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)を割り当てた。特定国への偏見を回避することが理由だ。WHOの対応を受け、日本の加藤勝信官房長官は6月1日の会見で、奨励通り新たな呼称に切り替えていきたいとした。 1日放送のフジテレビのニュース番組『FNN Live News α(ライブニュースアルファ)』も、この話題を報じた。変異株に国の名前を使わないことについて、三田友梨佳キャスターから意見を求められたフジテレビの風間晋解説委員は開口一番「そもそもギリシャ文字は日本人にはそんなに馴染みがないような気がしますよね」と否定的な意見を示した。 WHOは前述した4つの変異株に加え、「注目すべき変異株」に「イプシロン」から「カッパ」までを割り当てている。 風間解説委員は、現在感染拡大が懸念されているベトナムでの変異株(イギリス型、インド型の混合変異株)をギリシャ文字に当てはめるならば、順番的に「ラムダ」になるのではないかと解説。その上で「『変異型ラムダの水際対策強化』と言われても、どこかピンときません。(対策)意識を高める上では、呼び方のわかりやすさ、認のしやすさは大きいと思います」と見解を示した。
「オチが秀逸」「お後がよろしいようで」
「馴染みがない」「ピンとこない」といった論拠で、変異株のギリシャ文字の割り当てには懐疑的な姿勢を示した風間解説委員。しかし、放送後にツイッター上で聞かれたのは、こんな声だった。 「この番組名を確認したらライブニュースアルファでした」 そう、番組名にギリシャ文字「アルファ(α)」が含まれていたのだ。これには「壮大なブーメラン」「番組名にαてついてるヨ...」「おまいう案件」とツッコミが相次ぎ、「オチが秀逸」「お後がよろしいようで」「落語の小噺みたい」と指摘する人もいた。
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