中国共産党が7月1日の創党100周年を控えて大々的な記念行事で体制の宣伝をする中、亡命した元共産党幹部が「中国共産党は内部の分裂が激しく、崩壊する可能性がある」と主張した。 29日(現地時間)のウォールストリートジャーナル(WSJ)によると、米国に亡命した蔡霞・元中国共産党中央党校教授は、米シンクタンクのスタンフォード大フーバー研究所に中国共産党指導部を批判する論文を今週発表する予定だ。蔡元教授は昨年、中国の習近平国家主席を批判し、共産党から追放された。 報道によると、蔡元教授は論文で「中国共産党は飢えた龍の野望を持つが、実情は絵に描いた虎」とし「中国は見かけは強そうに見えるが、習主席の執権以降、自己疑心と矛盾で分裂が激しくなったのは明らか」と主張した。続いて「米国政府は共産党の突然の崩壊(disintegration)に対応すべきだ」と助言した。多くの党員とエリート階層が米国の民主主義体制と自由を普遍的な価値として受け止めているだけに「共産党の指導部と9200万人の党員の間に深い溝がある」ということだ。 中国は内部では米国を恐れているという主張もした。蔡元教授は「共産党は党を脅かす米国との対立を避けるために各種政策を発表する際、発言のレベルを調節してきた」とし、かつて共産党は「平和的浮上」という表現のうち「浮上」が米国との対決構図を形成するという懸念から「平和的発展」に変えたという事例も挙げた。 蔡元教授はバイデン政権に向けて対中強硬策を注文した。蔡元教授は「米国が中国をライバルと考える間、中国は常に米国を敵と考えた」とし「中国を包容(engage)しようという純粋な希望は捨てるべき」と主張した。そして1989年の中国当局の天安門民主化デモ弾圧以降の米中関係の回復、中国の世界保健機関(WHO)加盟に対する支持などの事例を挙げ、米国政府が重要な場面で共産党を助ける誤った判断をしてきたと指摘した。 WSJによると、蔡元教授は革命元老を輩出した家門の出身で、中国共産党中央党校で2012年まで約15年間、教授として在職した。中央党校は共産党の理念などを党幹部に教育する機関。習主席は中央党校の校長を務め、蔡元教授と2012年まで共に勤務した。 習主席は昨年、米国滞在中の講演で「習近平主席はマフィアのボスのようで、共産党は政治的ゾンビになった」と述べ、党籍を剥奪された。
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