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「中国、30年に核弾頭1000発保有も」…米報告書が強い危機感 - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=田島大志】米国防総省は3日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を公表し、2030年に少なくとも1000発の核弾頭を保有する可能性があると指摘した。極超音速兵器を昨年すでに実戦配備したと明記するなど、中国軍による核・ミサイル能力の急速な高度化に強い危機感を示した。

 昨年の報告書では中国の核弾頭数を「200発台前半」と推計し、30年までに400発に達すると予想していた。27年に700発に達するとの推計も示し、「予測したペースを超えている」と分析した。

 米国の20年時点の核弾頭保有数は3750発で、3万発以上を保有していた冷戦期から大きく削減させている。米中の核抑止力の差が急速に縮小することになり、報告書は「中国が核戦力の近代化、多様化、拡大を目指している」と警戒感をあらわにした。

 報告書は、中国が極超音速滑空機(HGV)を搭載可能な中距離弾道ミサイル「東風(DF)17」を20年に実戦配備したとも明記した。極超音速兵器は音速の5倍超の速さで飛行し、現行のミサイル防衛システムでは迎撃が困難とされる。

 台湾を巡る戦略や能力も詳しく記した。中国は台湾統一に向け、軍事力の行使を放棄していないとし、本格的な侵攻を含めて「軍事作戦には様々な選択肢がある」と分析した。その上で、国際社会からの非難など「紛争のコストが利益を上回る場合、軍事力の行使を延期する意思があるようだ」との見方も示した。

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