今回米軍が深刻なる脅威としている中国軍の極超音速兵器は、「部分軌道爆撃システム(FOBS)」と「超音速滑空体」を組み合わせた恐るべき最新兵器である。いまだにこの兵器が完成したわけではないものの、すでに中国軍は数多くのテストを繰り返しており、米軍情報筋によると実戦配備はカウントダウンの状況にあると考えられている。 その予測どおりに完成すれば、中国はアメリカとロシアを追い越して、最強の極超音速兵器を手にすることになる。そのため、ミリー大将が「スプートニク・ショック」と口走ったのである。 ■ 弾道ミサイルと巡航ミサイルの利点を兼備 部分軌道爆撃システム(FOBS)とは、ミサイル弾頭をいったん地球周回軌道に乗せてその軌道上から再突入して目標を攻撃するという原理を利用したシステムである。1960年代後半にソ連軍が実用化したものの、アメリカとの戦略兵器制限交渉(第2次)によって1983年に廃棄させられた。この原理を再び中国軍が実用化した状況を米空軍では確認している。 中国軍が40年ぶりに復活させつつあるFOBSでは、弾頭に超音速滑空体が採用されることになる。中国軍の超音速滑空体は、巡航ミサイルのように自ら機動することが可能であり、少なくともマッハ5以上の超高速で変針しつつ攻撃目標に突入することになる。 弾道ミサイルは文字通り放物線状の弾道を描いて飛翔するため、迎撃側にとっては弾道の予測は困難ではない。もちろん、超高速で飛翔する弾道ミサイル弾頭を撃墜するのは極めて困難ではあるのだが、弾道を予測できるがゆえに、弾道ミサイル迎撃システムが開発されているのである。
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