欧州で最も敬虔なカトリック教徒の国の一つ、ポーランド。妊娠22週目の妊婦が、胎児に異常があったにもかかわらず医師が中絶を拒んだため、敗血症性ショックで死亡した。これを受け、同国全土で中絶禁止への抗議活動が起きた。 中絶がほぼ全面的に禁止されているポーランドで、30歳の妊婦が死亡した。 同国の憲法裁判所では昨年10月、胎児に異常がある場合も中絶は違憲との判決が出た。 人権活動家によると、イザベラさんは妊娠22週目だった。医師が胎児の心臓が停止するのを待った後、敗血症性ショックで死亡。中絶を違憲とする判決後、妊婦として初の死亡例だという。 イザベラさんの母親であるバーバラさんは、民間放送の取材に応じ、9月に娘が病院から送ったメールを読み上げた。 バーバラさん 「医師は、(胎児が)死ぬか、何かが起きるまで待つだろう。でなければ、私は敗血症になる」 記者 「つまり彼女は何かがおかしいと既に知っていて、何と言われた?」 医師は、他に選択の余地がないので胎児が死ぬのを待つと言ったという。そしてイザベラさんは母親に『もう寝るね、ママさよなら』と送信。午後11時2分だったという。 記者「それが最後のメッセージ?」 バーバラさん「はい」 政府は、これは医療ミスで中絶法によるものではないと主張。病院は11月5日、2人の担当医師を停職処分にしたと発表した。 だが、イザベラさんの家族の弁護士はもっと大きな変化を求めている。ポーランドの法律を変えることだ。 欧州で最も敬虔なカトリックの国の1つ、ポーランドの中絶法に抗議し6日、数千人が同国全土に集結した。 同国大統領は昨年、胎児が生存できない場合、中絶を可能にする法改正を提案したが、この法案はまだ審議されていない。
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