バイデン氏、コロナ対策チーム発足…優先課題に人種間の平等や気候変動 - 読売新聞

　【ワシントン＝海谷道隆】米大統領選は７日、民主党のジョー・バイデン前副大統領（７７）が共和党のドナルド・トランプ大統領（７４）の再選を阻み、勝利を確実にした。バイデン氏は勝利演説で国民融和や米国の威信回復に取り組む決意を示した。９日に新型コロナウイルス対策チームを発足させるなど、政権移行の準備を本格化させた。トランプ氏は郵便投票の有効性を争う法廷闘争を続ける意向で、敗北宣言を拒んでいる。

　バイデン氏は来年１月２０日、第４６代大統領に就任し、４年ぶりとなる民主党政権を始動させることになる。カマラ・ハリス上院議員（５６）が女性として米史上初めて、副大統領に就く。

　バイデン氏は７日夜、地元デラウェア州で演説し「国民が明白な勝利をもたらした」と宣言した。「大統領として、分断でなく団結を目指す」と語り、対立をあおるトランプ流政治からの決別を誓った。「米国を再び世界中で尊敬される国にする」とも訴えた。

　陣営は政権移行チームのウェブサイトを更新し、〈１〉新型コロナ対応〈２〉経済再生〈３〉人種間の平等〈４〉気候変動――の順に優先課題を掲げた。新政権を担う高官の人選なども加速させる構えだ。バイデン氏は国際協調や同盟を重視する立場で、トランプ氏が推し進めた「米国第一」からの脱却を図る。就任時７８歳で、米史上最高齢の大統領となる。

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