トルコで９１時間ぶり３歳女児救出エーゲ海地震 - 時事通信ニュース

2020年11月03日18時18分

３日、トルコ西部イズミルで、がれきの中で発見され９１時間ぶりに救出されるアイダちゃん（ＡＡ時事）

　【エルサレム時事】トルコとギリシャの沖合のエーゲ海で１０月３０日午後に起きた地震の被災地トルコ西部イズミルで３日午前、がれきの中から３歳の女児が９１時間ぶりに救出された。トルコのテレビには、救助されて笑顔を見せる元気そうな姿が映し出された。

〔写真特集〕エーゲ海でＭ７．０の地震

　女児はアイダ・ゲズギンちゃん。救助隊によると、捜索活動中にがれきの下から声が聞こえ、隊員が「名前は」と聞くと「アイダです」と返答。がれきをかき分けて姿を見つけると、アイダちゃんは手を振って応じ、「アイラン（トルコのヨーグルト飲料）と水が欲しい」と訴えたという。
　がれきに閉じ込められた人の生存率は地震発生後７２時間たつと著しく低下するとされる。アイダちゃんはこれを大きく上回る時間を耐えたことになり、トルコの人々は救出劇を「奇跡だ」と称賛している。
　建物の倒壊現場ではこれまでにがれきの中から１００人以上の生存者が発見され、２日にも別の３歳女児が６５時間ぶりに助け出されるなどしていた。
　地震ではこれまでにトルコで１００人以上の死亡が確認され、１０００人以上が負傷した。トルコ西部に近いギリシャのサモス島でも２人が死亡した。