Search

大統領選悪夢のシナリオ、敗北ならトランプはアメリカ民主主義を壊す(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

共和党支配の州が「投票無効」宣言

 11月3日の大統領選挙投票日の夜、アメリカは間違いなく大混乱に陥るだろう。  以下は筆者の予想である。 【写真】米在住の私が、それでもやっぱり「トランプが勝つ」と思う5つの理由  投票結果でバイデン前副大統領が地滑り的な勝利を収めても、トランプ大統領は選挙に不正があったとして敗北を認めず、また選挙結果に影響を与える激戦州の州議会を支配する共和党が、郵便投票や不在者投票に不正投票があり、住民の正しい意向が反映されていないとして無効を決定する可能性がある。  さらに共和党は、州議会に選挙人を選ぶ憲法上の権限が与えられていると主張して、一方的に選挙人を選ぶ行為に出る可能性もある。共和党は、選挙期間中も様々な投票妨害の措置を取ってきており、こうした行動に出ても不思議ではない。  大統領選挙の結果は激戦州ペンシルバニア州の動向にかかっている。ペンシルバニア州共和党のローレンス・タバス議長は、「郵便投票の無効化戦略」を検討していると語っている。  トランプ大統領も、数百万票の不在者投票が二重に投票されているなどの不正を主張し、選挙の無効を訴えるだろう。  さらに、投票集計が終わらないうちに早々と記者会見を開いて、「勝利宣言」を行う可能性がある。投票結果が出て敗北が決定的になっても、ツィートを使って「私の票が盗まれた。これは我慢ならないことだ。我々は勝利を取り戻す」と執拗に繰り返し主張するだろう。そして最終的に法廷闘争に持ち込まれる可能性がある。  状況をさらに悪化させるのが、両自営の支持者が激しい暴力的な抗議行動に出る可能性があることだ。そうした予想が現実のものになれば、アメリカ民主主義は崩壊の危機に直面することになる。

「79日間闘争」が始まるか

 トランプ大統領の抗議と抵抗は、次期大統領の就任式が行われる2021年1月20日まで続くだろう。  投票日から1月20日の大統領就任式まで79日ある。その間に12月14日に州の選挙結果を踏まえて選挙人の投票が行われる。2021年1月3日に当選した議員が宣誓を行い、新議会が始まる。1月6日に議会の両院が選挙人の投票を確認する。1月20日に選挙の勝者が宣誓し、大統領に就任する。  それまで決着がつかない事態も起こりうる。その場合、想定される事態は、1月20日に上院議長を務めるペンス副大統領が、上院にトランプ大統領の再選を決めるように要請することだ。ただ、それが可能なのは共和党が上院の過半数を確保していることが前提となる。民主党が上院の過半数を占めていれば、トランプ陣営の戦略は通用しない。  憲法の規定では、選挙で大統領が決まらない場合、下院が大統領を選ぶ権限を持っている。  たとえば大統領選挙で獲得選挙人が同数になった場合、下院での投票で新大統領が決定される。1800年の大統領選挙でジェファーソン候補とアーロン・バー候補が選挙人で同数になり、下院での投票でジェファーソン大統領が誕生した例がある。  裁判で選挙の正当性が争われている状況が続けば、民主党のナンシー・ペロシ議長が、最終的な票数が確定するまで自らが大統領代行を務めると主張するだろう。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/3814RLT
世界

Bagikan Berita Ini

0 Response to "大統領選悪夢のシナリオ、敗北ならトランプはアメリカ民主主義を壊す(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース"

コメントを投稿

Powered by Blogger.