
【ブリュッセル=畠山朋子】6日にトルコの首都アンカラでタイップ・エルドアン大統領と欧州連合(EU)首脳が会談した際、EUの執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長に席が用意されず、EU内では差別的な待遇を受けたとして問題視する声が上がっている。
エルドアン氏と会談したのはフォンデアライエン氏とシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)の2人だった。公開された映像では、会場には椅子が2脚しか用意されず、フォンデアライエン氏は驚いた様子で2人を見た後、近くのソファに座った。
トルコは3月、女性への暴力の防止を目指す国際条約からの脱退を決めたばかりで、EU内ではこの待遇に「女性差別」との声が上がった。イタリアのドラギ首相は8日の記者会見で「侮辱的」と評し、エルドアン氏を批判。トルコ側がこれに猛抗議し、イタリアの駐トルコ大使が呼び出される事態に発展している。欧州議会の主要議員も、ミシェル氏らに経緯の説明を求める考えを示している。
一方、トルコとの関係改善を図る欧州委員会としては、問題を大きくしたくない模様だ。欧州委の報道官は「委員長は明らかに驚いたが、形式よりも議論の本質を優先することを選んだ」と述べるにとどめている。
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