エチオピア北部ティグレ州で続く旧与党勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)と中央政府軍の内戦で、エチオピア政府は2日、国家非常事態を宣言した。TPLFは同州を越えて進軍し首都アディスアベバ攻撃も辞さない姿勢を示しているためで、事態は緊迫している。
TPLFは政府軍を破ってアディスアベバの北約380キロまで進み、中南部オロミア州を拠点とする反政府武装集団「オロモ解放軍」(OLA)とも連携してさらに南進する構えだ。TPLFの広報担当者はロイター通信に対し「もし現政権が倒れれば、我々が暫定政権を準備する」と意欲を見せた。一方、アディスアベバでは当局が市民に対し、保有している武器を届け出て自衛に備えるよう呼びかけているという。
首都が戦場となれば多数の犠牲者が出る恐れがあり、米国はTPLFの首都侵攻を「受け入れられない」と警告している。
2020年11月に発生した内戦は当初、政府軍が優位に立ち、州都メケレを制圧して勝利を宣言した。ところがTPLFはゲリラ戦を継続し、今年6月にはメケレを奪還するなど攻勢を強めていた。【ヨハネスブルク平野光芳】
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