2021年11月03日01時09分
【アディスアベバAFP時事】エチオピア政府は2日、全土に非常事態を宣言した。政府軍と戦闘を続ける北部ティグレ州の武装勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」は最近、首都まで400キロに迫る要衝2カ所の制圧を主張し、首都進攻も辞さない構えだ。政府系メディアを通じ「テロ集団TPLFの残虐行為から国民を守るための非常事態宣言だ」と政府は訴えている。
これに先立ち政府は、首都アディスアベバの住民に対し、反政府勢力の進攻に備え、所有する銃器を2日以内に当局に登録し、近隣住民を自ら守る準備をするよう命令を発した。
首都当局者は国営メディアを通じ「全住民は地区ごとに組織され、治安部隊と協力しなければならない」と訴えた。「自分の町の平和を守るため、若者には新たな徴兵がある」と通告した。
また「社会の全構成員」に警戒を呼び掛け、家主や宿泊施設管理者に身分証確認の徹底を求めた。さらにインターネット交流サイト(SNS)上の「偽情報」を直ちに削除するよう命じた。
エチオピアのアビー首相が昨年11月に始めた戦闘で、一時劣勢だったTPLFは6月にはティグレ州の支配権を奪回。隣接するアムハラ州やアファール州に戦線を拡大してきた。
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