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G7首脳 「ワクチン開発100日以内に短縮」で合意 - 産経ニュース

11日、英南西部のコーンウォールで開幕したG7サミットで記念撮影に臨む各国首脳ら(AP)
11日、英南西部のコーンウォールで開幕したG7サミットで記念撮影に臨む各国首脳ら(AP)

【コーンウォール(英南西部)=板東和正】先進7カ国(G7)の首脳は12日、将来の感染症に備え、ワクチン開発や治療法の確立にかかる期間を100日以内に短縮することを盛り込んだ宣言で合意する。英南西部のコーンウォールで開催している先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、各国が宣言に署名する方針で一致。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、同様の被害を繰り返さないために各国が連携して対策を強化する考えだ。

英政府によると、宣言の名称は「カービスベイ宣言」。サミットのメイン会場でコーンウォールの海辺の保養地として知られるカービスベイからとった。

新型コロナをめぐっては中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎の集団発生が2019年12月に覚知されてから、開発で先行していた米製薬大手ファイザーのワクチン有効性が90%以上に上ったとする臨床試験(治験)結果が公表されるまで300日以上かかった。

カービスベイ宣言は、感染症への診断法や治療法の確立、ワクチン開発にかかる時間を100日以内に短縮することで、新型コロナによって引き起こされた人的・経済的被害の再発を防止すると期待される。

宣言では、早期に感染症の兆候を捕捉する国際監視網の整備や、世界保健機関(WHO)の機能強化を支援することなどが盛り込まれる見通し。

議長のジョンソン英首相は11日に発表した声明で「真の意味で新型コロナに打ち勝ち、回復するためにはパンデミック(世界的流行)を2度と起こらないようにしなければならない」と指摘。「新型コロナで得た教訓から、これまでとは異なる方法で対応する必要がある」とし、宣言の意義を強調した。

サミットは11日午後(日本時間同日夜)、英南西部のコーンウォールで開幕した。対面形式でのサミット開催は2年ぶり。3日間開かれ、最終日の13日にジョンソン英首相が記者会見し、成果を発表する。

初日の11日は、新型コロナウイルス禍からの経済復興などについて協議した。

12日は、地政学上の課題として地域情勢を討議し、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」への対抗策に関して話し合う。ロシアや民間旅客機を強制着陸させたベラルーシ、北朝鮮を巡る問題についても協議する。また、ゲスト国として招かれた韓国やオーストラリアなどの首脳も加わり、コロナ対策などを議論する予定。

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