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地球温暖化の原因となる、大気中の二酸化炭素などの濃度が、2020年、観測史上最も高かったことがわかった。 WMO(世界気象機関)は25日、温室効果ガスである二酸化炭素やメタンなどの2020年の世界平均濃度が、観測史上、最も高い値になったと発表した。 新型コロナウイルスの影響による経済活動の停滞などで、化石燃料に由来する二酸化炭素の排出量は、前の年に比べ5.6%減少したものの、濃度の増加量は、過去10年の平均を上回ったという。 パリ協定では、世界全体の気温上昇を、産業革命前に比べて2度未満にすることを目標にしているが、WMOは「現状が続けば、目標値をはるかに上回るだろう」と警告している。 このニュースについて、フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。 内田嶺衣奈キャスター「温室効果ガスの削減、待ったなしという状況ですね」 風間晋解説委員「とりわけ中国がどう動くかです。24日に、エネルギー消費に占める、非化石燃料の比率を、2020年の16%から、2030年に25%とする目標を示しました。でも、習主席が掲げる、2030年までに二酸化炭素の排出量をピークアウトとするためには、国内の排出量取引を拡充するほか、いわゆる炭素税の導入なども急がれることになります。そこで気をつけなければならないのは、中国は、政策決定や実施面で、往々にして唐突だったり、ブレが大きかったりすることです。最近では、一部地域での電力不足やLNGなど、エネルギー価格の急騰で、その影響の大きさを見せつけられました。日本は、中国の動向に一方的に振り回されないように、警戒と備えも必要です」
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