2021年10月05日20時27分
【パリ時事】フランスのカトリック教会内での未成年者らに対する性的虐待問題を調べていた独立調査委員会は5日、報告書を公表し、1950年以降に少なくとも約3000人の聖職者が虐待を行い、被害者は約21万6000人に上ると明らかにした。一般信徒らによる虐待も含めると、被害者は約33万人に上るという。
調査委員長は記者会見で「カトリック教会は2000年代初めまで、被害者に対し残酷なまでの無関心さを示していた」と糾弾。既に死亡した当事者もおり、実際の被害者はさらに多いと指摘した。その上で「(教会側の)賠償は義務だ」と強調した。
調査委は約2年半にわたり、教会や裁判所などの記録の調査と被害者らへの聞き取りを実施。報告書は約2500ページに及んだ。
カトリック教会内での性的虐待の問題は世界各国で明るみに出ており、バチカン(ローマ教皇庁)も問題視している。AFP通信によると、仏司教協議会のムーランボーフォール会長は調査委の発表を受け、「(被害者)一人ひとりに許しを請いたい」と表明した。
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