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米外交誌が蔡英文総統の論文掲載 「台湾が倒れれば破滅的結果」 - 産経ニュース

台湾・屛東で、軍事演習を視察する蔡英文総統(左)=9月15日(総統府提供・共同)
台湾・屛東で、軍事演習を視察する蔡英文総統(左)=9月15日(総統府提供・共同)

【ワシントン=大内清】米外交専門誌フォーリン・アフェアーズは5日発行の11/12月号で、台湾の蔡英文総統の論文を掲載した。蔡氏は『台湾と民主主義のための戦い 変化する国際秩序の中での良き力』と題する論文で、中国からの威圧によって「台湾が倒れることがあれば、地域の平和と民主的な同盟システムに破滅的な結果をもたらす」と述べ、増大する中国の脅威に対して国際社会と台湾がともに立ち向かうべきだと訴えた。

中国がこのところ連日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に軍用機を進入させるなど台湾への圧迫を強めていることについて、バイデン米政権をはじめとする国際社会は懸念や危機感を強めている。このタイミングで世界的に権威のある同誌に蔡氏の論文が掲載されたことは、中国の覇権的行動を抑止するには台湾との連携が必要だとの主張にさらなる説得力を与えるとみられる。

論文は台湾について、「民主的で進歩的な価値を擁護しており、その存在を脅かす絶え間ない試練に直面している国」だと表現。新型コロナウイルス禍を受け、権威主義体制をとる国々が民主主義諸国よりも優勢だとの自信を強めていると指摘した上で、「競合するシステムの交差点に位置」する台湾は「中国共産党の地域的な野望に対する障壁」の役割を果たし、インド太平洋諸国の協力を促進することができると強調した。

また蔡氏は、中国の圧迫を受けながらも民主主義や市民社会、資本主義を育ててきた「台湾モデル」は、気候変動や感染症対策、対テロ、強靱(きょうじん)なサプライチェーンの構築といった地球規模の課題に貢献することができると指摘。「国際舞台でその能力にふさわしい役割を持った、グローバルな良き力となる準備はできている」と結んだ。

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