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インドの無人探査機が月の南極に着陸 世界初 - BBCニュース

Indian students and families gather as they watch a live telecast of the Chandrayaan-3 Mission landing on the Moon, in Kolkata, India 23 August 2023.

画像提供, EPA

インド宇宙研究機関(ISRO)の無人月面探査機「チャンドラヤーン3号」が23日、世界で初めて月の南極に着陸した。

月面への探査機の着陸に成功したのは、アメリカ、旧ソ連、中国に続き4カ国目となる。

チャンドラヤーン3号の着陸機「ヴィクラム」は、予定通りの現地時間23日午後6時4分にタッチダウンした。

この成功に、インド全土が祝賀ムードとなっている。ナレンドラ・モディ首相は、「インドはいま月にいる」と述べて成功を祝った。

「他の国が到達できなかったところにたどり着いた。嬉しい瞬間だ」

ISROのスリーダラ・パニッカー・ソムナート長官は、着陸の成功は「我々だけでなく、ISROの何世代もの科学者たちの業績だ」と語った。

南極付近の月面は「非常に不均等」で「クレーターや岩が多く」、ルナ25号の墜落は着陸の難しさを示していた。

インドも2019年に月の南極への着陸作戦を試みたが、失敗に終わっている。

A live simulation of the landing shown on a big screen in Ahmedabad

画像提供, Reuters

今回のミッションの主な目標の一つは、水の氷を探すことだ。

科学者らは、水の氷が見つかれば、将来的に人類の月での生活を支えてくれるだろうと述べている。また、火星やその他の遠方に向かう宇宙船の推進剤としても利用できるという。科学者らによると、月面で永久に影になっている部分は広大であり、水の氷を蓄えている可能性がある。

チャンドラヤーン3号の着陸機と探査車には、月面の物理的な特徴や、月面近くの大気、月の地殻の活動などを発見する5つの科学設備が搭載されている。

BBCが取材した関係筋によると、探査車にはインドの旗も載っているほか、その車輪にはISROのロゴが刻まれており、月面を走行するとその跡が残る仕組みになっているという。

チャンドラヤーン3号は、インドの3回目の月探査計画。2008年のチャンドラヤーン1号による探査では、乾燥した月面で水分子が発見され、月が日中も大気を持っていることが立証された。

2019年の計画では、チャンドラヤーン2号の着陸機と探査車が壊れたものの、周回機は現在も月の周りを回っており、ヴィクラムから地球への分析データの通信を助けている。

月探査に目を向けているのはインドだけではない。近い将来、多くのミッションが月面に向かう予定だ。科学者たちは、時に深宇宙への入り口と表現される月について、まだ理解すべきことがたくさんあると言う。

これまでに月面着陸に成功した場所

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