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米共和マコネル氏81歳、会見中に30秒沈黙 健康不安高まる - 毎日新聞

記者会見の際に黙り込むミッチ・マコネル氏(中央)=米南部ケンタッキー州で2023年8月30日、ABC Affiliate WCPOの提供動画から・ロイター 拡大
記者会見の際に黙り込むミッチ・マコネル氏(中央)=米南部ケンタッキー州で2023年8月30日、ABC Affiliate WCPOの提供動画から・ロイター

 米連邦上院の共和党トップのミッチ・マコネル院内総務(81)が8月30日、地元の南部ケンタッキー州で記者会見した際、黙り込んで約30秒間にわたって体が固まる一幕があった。米メディアが報じた。マコネル氏は議会・党運営に影響力を持つ米政界の大物だが、7月下旬にも連邦議会での記者会見で突然沈黙した。マコネル氏はトランプ前大統領と緊張関係にあり、健康不安が進退問題に発展すれば、党内の権力バランスが変わるだけに動向が注目されている。

 報道された動画によると、マコネル氏は、2026年の上院選への出馬の意思を問われた際、記者に2度質問内容を確認した後、視線を泳がせたまま黙り込んだ。10秒ほどしてスタッフが近づいて「質問は聞こえましたか? 26年の再選についてです」と耳元で説明すると、「イエス」と短く答えたが、その後も20秒ほど言葉を発せなかった。会見は続行され、州知事選や大統領選に関する質問には短く答えた。

 米メディアによると、マコネル氏の事務所は「少しの間、めまいがした。医師に相談する予定だ」と説明した。マコネル氏は今年に入って3回転倒し、骨折して入院したこともある。民主党のバイデン大統領は30日、災害対策について演説した際、上院議員時代の同僚であるマコネル氏の健康不安のニュースに言及し、「政治的相違はあるが、良き友人だ。連絡を取ってみる」と配慮を見せた。

 マコネル氏は上院議員スタッフなどを務めた後、1984年の上院選で初当選し、20年に7回目の当選を果たした。07年から院内総務を務めており、在任期間は上院の政党トップとして史上最長になっている。トランプ氏とは連邦最高裁の保守派判事を増やす際などに連携したが、21年にトランプ氏が退任した後は対立を深め、上院でトランプ派が影響力を伸ばせない一因となっている。

 連邦上院(任期6年)は、2年ごとに全員が改選される下院に比べて議員の入れ替わりが少なく、高齢化も目立つ。現職で最高齢の民主党のファインスタイン氏(90)も、病気による本会議欠席や委員会で議題を混同する言動が批判されている。ピュー・リサーチ・センターによると、23年1月時点で全議員100人のうち80代以上が4人、70代は30人、60代は33人となっている。【ワシントン秋山信一】

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