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ワクチン併用で副反応増加、重症化はせず 英国治験の暫定結果 - 産経ニュース

 【ロンドン=板東和正】英オックスフォード大の研究チームは、米ファイザー製と英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチンについて、1回目と2回目で異なる種類を接種した場合、発熱などの副反応の報告が増加したとする臨床試験(治験)の暫定結果を14日までに公表した。

 いずれも重い症状ではなかった。英紙ガーディアンなどが報じた。

 英メディアによると、研究チームは英各地の50歳以上の計約460人を対象とした治験を2月に開始した。ファイザー製を2度接種する人、アストラゼネカ製を2度接種する人、両ワクチンを1度ずつ併用する人の3つのグループに分け、それぞれ4週間の間隔を空けて接種した。

 発熱を報告した人の割合を比べると、アストラゼネカ製を2度接種したでは10%、ファイザー製の2度接種では21%だった。一方、1度目がファイザー製、2度目がアストラゼネカ製の場合は41%で、逆の順番だと34%に上ったという。

 悪寒や倦怠(けんたい)感、頭痛、筋肉痛など他の副反応についてもワクチンを併用した人の方が報告例が多かった。

 研究チームの担当者は欧米メディアに「(併用した場合に生じた)強い副反応は短期間でなくなった」と指摘。その上で「(今回の治験の対象ではなかった)若い年齢層では一段と強い副反応の可能性がある」との見解を示した。

 研究チームは6月にも詳細な結果を公表する見通し。発展途上国などでワクチン不足が課題となる中、研究チームが異なるワクチンを併用する方法について感染予防効果や安全性などを確認できれば、各国政府が柔軟なワクチン接種計画を立てられる。

 ただ、深刻な安全性のリスクが判明すれば、併用を避ける国が増える可能性が高いとみられており、6月の結果が注目されている。

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