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韓国の国産ロケット打ち上げ成功、観測衛星を初搭載 - 日本経済新聞

【ソウル=細川幸太郎】韓国の国産ロケット「ヌリ号」の3号機が25日、打ち上げられた。初めて観測衛星を搭載し、小型衛星を高度550キロの軌道に乗せることに成功した。地球表面や宇宙放射線の観測など学術目的中心に利用される。これまで政府主導だった打ち上げを今回は官民共同で進め、次号機以降は民間に移管する方針を示している。

25日午後6時24分に韓国南西部の全羅南道高興郡の「羅老(ナロ)宇宙センター」から南南東の方向に3段エンジンのロケットを打ち上げた。役割の違う8基の衛星を高度550キロの軌道に乗せた。

実際の衛星を搭載するのは初めて。2022年6月の2号機の打ち上げでは、形状と重量を似せたダミー衛星を軌道に乗せた実績がある。21年10月の初号機は宇宙空間に到達したものの軌道投入には失敗した。2度連続の打ち上げ成功となる。

3回目の発射からはロケットエンジンなどを手掛ける航空宇宙大手のハンファ・エアロスペースが打ち上げ業務に加わった。科学技術情報通信省と韓国航空宇宙研究院が主導する形から民間移管を進め、ハンファや防衛装備大手の韓国航空宇宙産業(KAI)などが衛星の打ち上げビジネスを担う形になる。4号機の打ち上げは25年を予定する。

3号機は当初、24日午後に打ち上げを予定していたものの、ソフトウエアに不具合が見つかり1日遅らせて打ち上げた。

韓国の古語で「世界」の意味を持つヌリ号は、全長47.2メートルで重さ200トンの3段式ロケット。10年に開発が始まり、韓国政府は総額1兆9572億ウォン(約2000億円)の予算を投じてきた。

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