
【AFP=時事】シリアで15日、内戦発生のきっかけとなったバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対する大規模な反政府デモが起きてから10年を迎える。AFPの取材に応じたシリア人たちは、自身を捉えた内戦前の写真と共に、内戦後の生活がどのように変わったか振り返った。内戦ではこれまでに38万7000人以上が死亡、数百万人が自宅からの避難を余儀なくされている。 【写真】かつての自身の写真と共に、内戦で人生が変わったシリア人たち
サメル・サウワーン(Samer Sawwan)さん(33)は2011年、車を運転中に銃撃され、体にまひが残ることになった。首都ダマスカスで取材に応じたサウワーンさんは、銃撃以前の自身の姿を撮影した写真を手にしていた。
「意識を失い、目覚めたら車いすに乗っていた」
「私の希望や夢は変わってしまった」
国連(UN)によると、内戦の影響でシリアでは少なくとも150万人が体に障害が残った。
■戦いの傷
北西部イドリブ(Idlib)県では、反体制派の戦闘員だったモハメド・ハミド(Mohammed al-Hamid)さん(28)が、松葉づえで体を支えながら大きな写真を見せた。そこには内戦前の、軍服姿で武器を持つ自身の姿があった。
ハミドさんは2016年、ラタキア(Latakia)での政府軍との戦闘で負傷した。この時、兄弟が自身の腕の中で死んだという。
同年に他のきょうだい3人も刑務所内で亡くなったことを知り、翌年にはイドリブの自宅が爆撃され、娘が死亡した。
また、イドリブではダマスカス郊外出身のアブ・アナス(Abu Anas)さん(26)が、16歳だった頃の写真を手にしていた。
アナスさんは2018年にイドリブへと避難し、その2年後、砲撃によって視力を失った。
内戦によって亡命したジャーナリストもいる。
ルカイア・アラバディ(Rukaia Alabadi)さん(32)は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった東部デリゾール(Deir Ezzor)県の実態を報じていた。
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