
アトランタ銃撃事件の被害者
3月17日、ジョージア州アトランタ市にある3か所のスパで起こった銃撃で合計8名が殺害される事件が起こった。 【写真】「陰謀論信奉集団」Qアノン、ついにアメリカ議会の議席を獲得…! 午後5時に4名が銃で射殺された。それから45分後、2度にわたる銃撃で4名が殺害された。8名のうち6名がアジア系アメリカ人であると見られている。韓国外務省は被害者の4名は韓国系アメリカ人であるとの見解を発表している。逮捕された容疑者は21歳の白人男性である。 事件の全容や殺害動機は明らかになっていないが、多くのアジア系アメリカ人が犠牲者になったことから、現地のメディアは「アジア系アメリカ人に対するヘイト・クライム」であると一斉に報道した。 この事件を受け、アジア系アメリカ人が多く住むワシントン州シアトル市のジェニー・ダーカン市長は「アトランタのアジア系アメリカ人に対する攻撃は“ヘイト・クライム”である」と非難声明を出し、同市警察はアジア系コミュニティに対する保護措置を強化すると発表した。 ニューヨーク市警反テロ対策局もツイッター上で「市内のアジア系コミュニティを守るために最大限の注意を払い、警備を増強する」との声明を発表している。 従来の個別的なアジア系アメリカ人に対する犯罪行為とは違い、大量のアジア系アメリカ人が犠牲になったことで、改めてアジア系アメリカ人に対するヘイト・クライム問題が注目されている。
警告はあったものの
アジア系アメリカ人に対する攻撃の兆しは前から指摘されていた。 2020年の3月にFBI(連邦捜査局)は「アジア系アメリカ人に対するヘイト・クライム事件がコロナウイルスの感染拡大によって増加し、アジア系アメリカ人コミュニティを危険にさらす可能性がある」と題する内部報告書を作成し、「アジア系アメリカ人に対するヘイト・クライムの報告は急増しており、ロサンジェルスからニューヨーク、テキサスと全国に及んでいる」と警鐘を鳴らしている。 さらにテキサス州ミッドランドで起きた2歳と6歳の子供を含む中国系アメリカ家族3人がナイフで刺された事件を取り上げ、容疑者は「この家族は中国系で、人々にコロナウイルスを感染させているから刺した」と供述していると指摘している。 FBIの報告書の懸念は現実のものとなっている。アジア系アメリカ人に対する人種差別的攻撃は急増している。 ニューヨーク市アジア系弁護士協会が2021年1月に発表した報告「COVID-19期間中にニューヨークにおけるアジア系アメリカ人を対象とするヘイト・クライムと暴力の増加状況」は、いかにアジア系アメリカ人に対するヘイト・クライムが急増しているのか、その実態を詳細に報告している。報告書は「アジア系コミュニティはコロナウイルス感染を拡大させたとして批判され、憎しみと暴力の標的となっている」と指摘している。 2020年9月17日に米下院は人種差別に対する非難決議を採択している。決議案を提出したグレース・メング議員は声明の中で「コロナウイルス感染が広がって以来、アジア系アメリカ人は偏見と嫌悪による屈辱的で胸糞が悪くなるような行為に耐えている」と書いている。 バイデン大統領も1月26日にアジア系アメリカ人に対する人種差別を非難する「覚書(大統領令)」に署名。さらに3月11日に行ったテレビ演説の中で再びアジア系アメリカ人と南洋諸島出身者に対する差別を非難する発言を行っている。バイデン大統領が直接言及しなければならないほど事態は悪化しているのである。
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