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ロシア軍がクリミア沖で英駆逐艦に「警告爆撃」 英国防省は否定 - 毎日新聞 - 毎日新聞

英国の駆逐艦ディフェンダー。ロシア国防省は黒海を航行中の同艦に対し警告射撃を行ったと説明している=英国ポーツマスで2020年3月、AP 拡大
英国の駆逐艦ディフェンダー。ロシア国防省は黒海を航行中の同艦に対し警告射撃を行ったと説明している=英国ポーツマスで2020年3月、AP

 ロシア国防省は23日、黒海の「ロシアの領海」に侵入した英駆逐艦ディフェンダーに対し警告のための射撃や爆撃を行って退去させたと発表した。現場は2014年にロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア沖で、国際的にロシアの領海と認められていない。一方で英国防省は「国際法に従ってウクライナ領海を航行した」と反論すると共に、警告射撃などを受けなかったと説明している。

 タス通信によると、ディフェンダーは23日、クリミア南端の沖合で「ロシア領海」に侵入。退去勧告に従わなかったため、露国境警備隊の巡視船が警告射撃を行い、露軍機がディフェンダーが進む航行ルートに4発の爆弾を投下した結果、同艦は約30分後に「領海」から離れたという。露国防省は英国の駐在武官を呼び出し、抗議を伝えた。

 一方、英国防省はディフェンダーに対する警告射撃や爆弾投下を否定し、「ロシアは射撃訓練を行っていた」とツイッターに投稿。同艦は「国際的に認められた航路を安全に通過した」と露側の主張を否定している。同艦に乗船している英BBCの記者も周辺に露軍機や露艦艇がいたことを認める一方、「近くで銃撃はなく、航路を変えることはなかった」と報じている。

 ロシア軍は今春以降、クリミアやウクライナとの国境付近に部隊を集結させ、ウクライナや欧米との緊張が高まっている。黒海沿岸では6月末からウクライナ軍が主催する多国間の演習が予定されており、ロシアは「偶発的な事件が起こるリスクを高める」と演習の開催を批判し、警戒を強めている。【モスクワ前谷宏】

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