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ロシアとウクライナが停戦交渉 「非武装化」歩み寄り困難―第2の都市砲撃、11人死亡 - 時事通信ニュース

2022年03月01日01時57分

28日、ベラルーシ南東部ゴメリ州で交渉に臨むウクライナのレズニコフ国防相(左から4人目)とロシアのメジンスキー大統領補佐官(右から2人目)(AFP時事)

28日、ベラルーシ南東部ゴメリ州で交渉に臨むウクライナのレズニコフ国防相(左から4人目)とロシアのメジンスキー大統領補佐官(右から2人目)(AFP時事)

 【モスクワ、イスタンブール時事】ロシア軍によるウクライナ侵攻で、両国の停戦交渉が28日、ウクライナとの国境に近いベラルーシ南東部ゴメリ州で行われた。ロシア通信によると、両国代表団はこの日の成果をそれぞれ本国に持ち帰って検討の上、改めて交渉に臨む見通し。ただ、ロシアのプーチン大統領は核戦力に言及して威嚇するなど強硬姿勢を崩しておらず、交渉の行方は予断を許さない。

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 ロシアの代表団はメジンスキー大統領補佐官がトップを務め、外務省と国防省の高官らが参加。ウクライナ側はレズニコフ国防相らが出席した。ロシア代表団は交渉後、いくつかの点でウクライナと共通の立場を見いだすことが可能との認識を示すとともに、次回交渉が数日中にポーランドとベラルーシの国境地帯で行われると明らかにした。
 プーチン氏は24日の演説で、侵攻の目的として、ウクライナの「非武装化」を挙げた。ロシアは事実上の降伏を求めているとみられるが、ウクライナは「われわれは降伏しないし、領土を諦めない」(クレバ外相)との立場だ。インタファクス通信によると、ロシア代表団は「ウクライナとの合意は双方に利益がなければならない」と述べたが、歩み寄りの兆しは見えない。
 タス通信によると、ロシア国防省は28日、「ウクライナ全土の制空権を掌握した」と訴える一方、ウクライナ南東部ベルジャンスクを制圧したと主張した。さらに「キエフの幹線道路を通じて市民は避難できる」と述べ、交戦が続く可能性が高いことを示唆した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアが求めるウクライナの「中立的地位」について、ロシアと話し合う用意があると表明した。ロシアも交渉に応じるとしたが、ゼレンスキー氏はロシアの同盟国ベラルーシでの交渉に難色を示し、調整が難航した。ゼレンスキー氏は交渉について「前提条件はない」と述べる一方、「率直に言えば、成果を信じていない」と慎重な構えだ。
 24日にウクライナへの本格侵攻を開始したロシア軍はウクライナ各地に進軍。制圧を目指す首都キエフ一帯ではウクライナ軍と激しい攻防を展開した。北東部の第2の都市ハリコフでは28日、ロシア軍による集中的な砲撃があり、地元当局者によると、少なくとも11人が死亡した。攻撃が続く中で当局は被害状況を十分に把握できておらず、死者がさらに増える恐れもあるという。
 一方で、米国防総省高官は27日、ウクライナ軍の頑強な抵抗により、ロシア軍の行軍速度は低下し続けているとの分析を明らかにした。ロシア国防省は27日、自軍に戦死者が出たことを侵攻開始以来初めて確認した。

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