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ロシアのコロナワクチン、大規模摂取始まる 臨床試験の完了前…安全性や有効性に懸念も - 東京新聞

5日、モスクワの医療施設で新型コロナウイルス感染症のワクチン「スプートニクV」の接種を受ける男性=タス・共同

5日、モスクワの医療施設で新型コロナウイルス感染症のワクチン「スプートニクV」の接種を受ける男性=タス・共同

【モスクワ=小柳悠志】モスクワ市は5日、ロシアで開発された新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」の大規模接種を始めたと発表した。医療関係者や教員ら感染リスクが高い職業の人が対象。ただ最終段階の臨床試験は完了しておらず、安全性や有効性を懸念する声も根強い。

 英国で週明けにも米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンの接種が始まるのに対抗し、ロシアのワクチンをPRする狙いがありそうだ。国内向けの接種は無料。プーチン大統領は2日、翌週末までに大規模接種を始めるよう指示していた。

 ロシアではこれまで医療関係者ら10万人以上がテストで接種しているが、プーチン氏は接種を避けてきた。ペスコフ大統領報道官は「大規模接種が始まる前に、国家元首がワクチン接種に参加はできない」と説明。ただ、大規模接種後も、慎重なプーチン氏が接種に応じるか疑問視する見方もある。

 スプートニクVは8月、新型コロナワクチンとしてロシアが世界で初めて承認した。開発に関わる政府系の「ロシア直接投資基金」によると有効性は95%。欧米製と比べて安値で輸出する計画もあり、ワクチンを国威発揚やプーチン政権の外交戦略に政治利用しているとの批判も出ている。

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