中国の国家薬品監督管理局は31日の記者会見で、製薬大手、中国医薬集団(シノファーム)傘下の北京生物製品研究所が開発した新型コロナウイルス感染症のワクチンを条件付きで承認したと発表した。中国国産ワクチンの承認は初めて。ただ緊急投与を夏から認めており、既に国内で大規模にこのワクチンを接種している。
シノファームは国外で臨床試験(治験)の最終段階を実施。治験の詳細な最終データはまだ公開しておらず、安全性を懸念する声もある。
管理局は会見で、安全性に問題はなく、深刻な副反応もないと強調した。今後さらに高齢者など感染リスクの高い人への接種を進める。
このワクチンはウイルスの毒性をなくした不活化ワクチンで、従来多用されてきた開発手法。研究所が30日に公開した治験の中間結果によると、有効性は79・34%だった。(共同)
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