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治安当局、死の責任認めず デモ象徴の女性を「検視」―ミャンマー - 時事通信ニュース

2021年03月07日15時03分

撃たれる直前、ミャンマー警察の発砲を受け他のデモ隊と一緒に地面に伏せるチェー・シンさん(手前左、黒いTシャツの女性)=3日、中部マンダレー(ロイター時事)

撃たれる直前、ミャンマー警察の発砲を受け他のデモ隊と一緒に地面に伏せるチェー・シンさん(手前左、黒いTシャツの女性)=3日、中部マンダレー(ロイター時事)

  • 【図解】ミャンマー

 【バンコク時事】ミャンマー当局は6日、国軍のクーデターに抗議するデモに参加していて銃撃を受け、殺害された女性について、治安部隊の発砲が死因ではないとする検視結果を示した。市民からは「隠蔽(いんぺい)だ」と非難する声が強まっている。

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 この女性は第2の都市マンダレーで3日、頭部を撃たれて死亡したチェー・シンさん(19)。映像に「すべてうまくいく」と英語で書かれたTシャツを着てデモに参加する姿が映っており、抗議行動の象徴となっていた。
 チェー・シンさんはフェイスブックに、万一の場合は臓器を提供する意思があると書き込んでいた。その死に悲しみが広がり、4日の葬儀には大勢の市民が訪れた。
 国軍系テレビによると、当局は5日の検視で頭部から摘出した鉛片は、治安部隊が使用する銃弾とは異なると指摘。「平和を望まず、紛争拡大をもくろむ勢力の仕業だ」と主張した。「遺体は父親の了解を得て墓から掘り出し、検視は判事や証人の立ち会いの下、実施した」と説明している。
 墓周辺には針や糸、ゴム手袋が残されていた。市民の間では当局が遺体を掘り出した後、医療施設に搬送せず、その場で「検視」を済ませて再び埋めたという見方が広がっている。

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