
隣国タイの女性たちをも虜にしたトップモデル
音信不通となっているのはミャンマーで高い知名度を誇るトップモデル、パイン・ダゴンさんだ。3月1日夜から連絡が途絶えているとパインさんの家族が2日、明らかにした。SNS上では前夜、治安当局がパインさんの行方を探しているとの情報が駆け巡っていた。 パインさんはミャンマーにとどまらず、アジア各地で人気があるトップモデルだ。パインさんが地元で短期間の出家をした際に投稿した「お坊さん姿」は、隣国タイの女性たちを虜にした。
発信力と勇敢さで尊敬を集めたリーダー格の存在
パインさんは、クーデター発生後は抗議デモに何度も参加し、その意義を国内外に向けて発信してきた。リーダー格の一人として若者を率いる存在でもあり、その高い発信力と勇敢な姿勢が多くの市民の尊敬を集めてきた。 パインさんはデモの最前線で抗議の声を上げていた。自身が撮影した映像には、デモの先頭に立ち治安部隊と対峙したり、催涙ガスから走って逃げたりする様子が映し出されていた。また、投稿では英語で「世界の指導者たちは、私達が命をかけて民主主義のために戦っていることを知ってほしい」と書き込んでいた。
「民主主義を手に入れるために」
パインさんは2月17日にFNNのインタビューでもデモに積極的に参加する理由をこう語っていた。 「我々の主な目的は 民主主義を手に入れることです。それが今の我々がしていることなんです 」 そして、日本で抗議活動を続けるミャンマー同胞にもメッセージを寄せていた。 「ミャンマー人として私は本当に多くの支援に感謝しています。(在外ミャンマー人を)尊敬しています」 「日本にいる人に本当に感謝している。ミャンマーにいなくとも、他国から応援してくれるのですから。ミャンマー人として、本当に多くの支援に感謝しています」 パインさんの行方は今もわかっておらず、市民の間では治安部隊が彼の影響力を恐れて連れ去ったのではないかとの懸念が広がっている。
拘束される危険性を感じていたパインさん
パインさん自身も、治安部隊に拘束される危険性を事前に感じていたとみられる。2月26日に友人に向けて送ったメッセージには「もし私が逮捕されたら、私に代わって我々の国を助けてください」と、国の将来を案じる言葉が記されていた。 ミャンマーの人権監視団体「政治犯支援協会」によると、3月1日までに1200人以上が拘束・起訴された。ミャンマー当局は、抗議デモの訴えに耳を貸すどころか、反対にデモの弾圧強化を進めていて、国民が求める民主主義はさらに遠のいている。 【執筆:FNNバンコク支局長 佐々木亮】
佐々木亮
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