国立感染症研究所は14日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを1回以上接種した医療従事者110万1698人のうち、281人が新型コロナに感染したとする分析結果を明らかにした。厚生労働省の部会で示した。1回目の接種後、12日ほど経てば感染する割合が低くなる傾向だったという。
感染研は、ワクチンの接種状況と感染者情報を把握する政府の二つのシステムのデータを分析。接種日から13日後は、10万人あたりの感染者が1・26人だったのに対し、14~20日後は0・53人、21~27日後は0・49人、28日以降は0・18人だった。12日後ごろから低くなっていたという。
一般的にワクチンでは、接種後に感染を防ぐはたらきのある「中和抗体」が体内にできるまでに一定の日数がかかる。ただし、地域や時期による感染状況の違いなど、考慮できていない要素も多く、引き続き分析が必要という。
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