中国、浙江省の動物園で先月、ヒョウ3頭が逃げ出しましたが、動物園側は当初、パニックになることを懸念したとして事実を公表しておらず、中国国内で批判が高まるなか警察が刑事事件として捜査に乗り出す事態となっています。
中国メディアによりますと、東部、浙江省杭州の動物園で先月19日、飼育していたヒョウ3頭が逃げ出しました。
動物園側はみずから捜索する一方で事実関係を公表せず、その後、SNS上でヒョウの目撃情報などが広がり騒ぎとなったことを受けて、8日になって事実を認め謝罪する声明を出しました。
動物園側は、逃げ出したヒョウは子どもで攻撃性が弱いと判断するとともに、住民がパニックになることを懸念して公表しなかったと説明していますが、インターネット上では批判の声が高まり、地元の警察は10日、刑事事件として捜査すると発表しました。
警察は、動物園の運営会社の責任者など5人について公共の安全を脅かした疑いがあるとしていて、調べに対し動物園側は、中国で今月1日から始まった5連休の期間中の営業に影響することなども考慮して事実を公表しなかったと話しているということです。
メディアによりますと、3頭のうち2頭は捕獲されましたが今も1頭は見つかっておらず、当局が捜索を続けているということです。
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