
【シンガポール=森浩】クーデターで実権を握ったミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官は20日午後、ロシアの首都モスクワに到着した。22~24日に開催される安全保障関連の会議に出席する。クーデターに反発した欧米諸国が制裁に乗り出す中、融和的な姿勢を示すロシアと関係を強化する狙いがある。 総司令官の外国訪問は2月のクーデター以降、4月の東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議に続いて2度目。国軍系メディアによると、今回の訪問はロシアのショイグ国防相の招待で実現したという。総司令官は今回の訪問でロシア政府高官と会談する可能性もある。 両国は伝統的に軍事面での関係が深く、ミャンマーのロシアからの武器購入額(2010~19年)は約8億ドル(約880億円)で、中国に次ぎ2番目に多い。軍同士の交流も活発だ。 ロシアは3月にミャンマーの首都ネピドーで行われた国軍記念日の式典にフォミン国防次官を派遣。出席した国のうち、本国から政府高官を直接送り込んだのはロシアだけで、総司令官は「真の友好国だ」と謝意を示した。 今月18日には、国連総会がミャンマーへの武器流入を防ぐよう加盟国に求める決議案を賛成多数で採択したが、ロシアは棄権した。国軍支援の姿勢を鮮明に打ち出すことで、豊富な天然資源を抱え、東南アジアの要衝でもあるミャンマーに食い込みたい考えだ。
からの記事と詳細
https://ift.tt/3gHsMEf
世界
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ミャンマー国軍司令官、ロシア訪問 欧米制裁の中、関係強化狙う(産経新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース"
コメントを投稿