ロシアのプーチン大統領は、主力パイプラインを経由する欧州向け天然ガスの供給再開を示唆したが、対ロ制裁措置の対象となっているパイプライン部品を巡る問題を解決しない限り、供給量は絞られると警告した。
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天然ガスを運ぶパイプライン「ノルドストリーム」は21日に保守点検作業を終了する予定だが、作業終了後にロシアは供給を再開するのか、欧州は強く懸念している。これに対しプーチン大統領は、少なくともある程度の供給を再開する意向があることをこれまでで最も明確に示した。
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テヘランでの首脳会談で。左からロシアのプーチン大統領、イランのライシ大統領、トルコのエルドアン大統領（19日）
Photographer：Sergei Savostyanov/AFP/Getty Images
ただ、今ロシア国内にある別の部品を来週には保守作業に出すことから、制裁の影響で輸送管のタービンがロシアに届かなければノルドストリームの稼働率はその時点で20％程度しかないと、プーチン氏は説明。ドイツの外交努力により、タービンは修繕が行われていたカナダからロシアに移送中。
プーチン大統領は19日遅く、テヘランでのイランおよびトルコとの３カ国首脳会談後、「もう一つのタービンが到着すれば、２基が稼働する。そうでなければ１基だけになり、日量供給量は3000万立方メートルの輸送量となる」と記者団に述べ、タービンを必要な書類全てと共にロシアに返還するよう求めた。
原題： Putin Signals Gas Pipeline Will Restart, But With Conditions (1)
（抜粋）
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