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イスラエル軍、ガザ市の包囲網狭める…難民キャンプの学校空爆で15人死亡 - 読売新聞オンライン

 【エルサレム=倉茂由美子】イスラエル軍は3日、イスラム主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上作戦を継続し、ガザ市の包囲網を狭めたと発表した。空爆も強化し、ガザ市内の病院近くでは救急車が空爆を受け、パレスチナ赤新月社などによると市民15人が死亡、60人以上が負傷。ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプでは学校が空爆された。

 ガザ市中心部のシファ病院の前では3日午後、患者を乗せたパレスチナ赤新月社の救急車1台が病院前に戻ったところ、空爆を受けた。隊列を組んでいたガザ保健当局の救急車も攻撃されたという。イスラエル軍は空爆を認め、救急車は「ハマスのテロリストが利用していた」と主張した。一方、ハマス幹部は「根拠がない」と否定している。

 ロイター通信によると、イスラエル軍は4日、ジャバリヤ難民キャンプにある学校も空爆し、少なくとも15人が死亡、数十人が負傷した。学校は国連が運営し、住民の避難所となっていた。

 同通信は4日、ハマス系ラジオ局の報道として、イスラエル軍がガザにあるハマス政治部門トップ、イスマイル・ハニヤ氏の自宅を無人機で攻撃したと報じた。ハニヤ氏はカタールに滞在中で不在だったという。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は3日、テレビ演説で「誘拐されたイスラエル人の解放を伴わない一時停戦を拒否する」と述べ、人質を奪還するまでは戦闘を継続する姿勢を改めて強調した。

 米CNNは米政府高官の話として、バイデン政権はイスラエル軍が数日以内に空爆の規模を縮小させ、「より戦術的な地上作戦に重点を置く」との展開を予測していると報じた。市街地での戦闘が激化すれば、住民の犠牲が更に拡大するのは必至だ。

 一方、ブリンケン米国務長官は4日、ヨルダンの首都アンマンで、サウジアラビアやカタール、エジプトなどアラブ5か国やパレスチナ側の外相らと会談する。アラブ側の外相らは、停戦や人道支援の実現などを訴えるとみられる。

 ブリンケン氏は3日、イスラエルを再訪した際にネタニヤフ首相と会談し、人道状況改善のため、戦闘の中断を要請した。

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