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イギリスで新型コロナウイルスの新たな変異種が広がっていることに、各国が警戒を強めている。
イギリスからの渡航者の入国を禁じている国は、40カ国以上に増えている。そうした中、欧州連合(EU)は加盟国が共通の対応を取ることについて協議した。
変異種はデンマークでも見つかっており、スウェーデンはデンマークからの外国人渡航者の入国を禁止した。
今回の変異種は感染力が強いが、致死性の高さを示す証拠は見つかっていない。
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世界保健機関(WHO)の健康危機担当マイク・ライアン氏は、大規模な流行が進展する中で新たな変異種が出現するのは、通常みられることだと説明。変異種は「制御不能」ではないとし、イギリスのマット・ハンコック保健相の20日の発言と食い違いをみせた。
一方、今回の変異種とは無関係の別の変異種が南アフリカで発見されており、同国からの渡航者の入国を禁止する国が出ている。
欧州の状況
変異種の感染拡大を食い止めようと、欧州の多くの国がイギリスからの渡航者の入国を禁じている。
フランスはイギリスからの渡航者と貨物が国内に入ることを禁止。英南部ドーヴァー港では混乱が生じている。
イギリスのボリス・ジョンソン首相は、貿易再開に向けてフランスのエマニュエル・マクロン大統領と協力していると説明。問題が「早急に」解決されることを望んでいると話した。
フランスのクレマン・ボーヌ運輸相は、イギリスからの渡航者とトラックに対する48時間の入国禁止措置をどうするか、22日までに発表すると述べた。
一方、ベルギー・ブリュッセルでは、EU加盟27カ国が統一した対応を取ることについて協議を続けている。
何らかの決定を出すのは22日以降とみられている。検討されている案には、イギリスからの渡航者に対し、出国前に新型ウイルス検査での陰性確認を義務付けるというものもある。
世界の他の地域では
インド、イラン、カナダなど欧州外の国々も、イギリスからの渡航者の入国を禁止している。
アメリカはまだ同様の禁止措置をとっていない。ただ、航空会社のブリティッシュ・エアウェイズとデルタは、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に向かう便について、ウイルス検査で陰性判定を受けた乗客だけ搭乗を認めるとしている。
サウジアラビア、クウェート、オマーンは、国外からの渡航者の入国を完全に禁止している。
今回の新型ウイルスの変異種は、デンマークに加え、オーストラリア、イタリア、オランダでも確認されている。

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AFP通信によると、スウェーデンのミカエル・ダンベリ内務相は、「デンマークの人々がスウェーデンに来てクリスマスの贈り物を買おうとするリスクは明らかに存在する」と述べた。
変異種はすでに確認された国以外にも広がっていると考える専門家もいる。
ベルギーのレガ医学研究所のウイルス学者マーク・ヴァン・ランスト氏は、「近いうちに他の多くの国での発見がわかるだろう」と地元放送局VRTに述べた。


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