ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、同国軍が最大50万人の追加動員を望んでいると明らかにした。ロシアとの戦争は、開始から2年の節目を迎えようとしている。
ゼレンスキー氏はキーウでの記者会見で、「45万人から50万人」を求めていると説明。デリケートで負担の大きい問題だと述べた。
また、「非常に深刻な人数」だとし、軍の要望に応えるには、計画の「詳細を知る必要がある」と主張。
「ウクライナの100万人強の軍隊はどうなるのか。私たちの国を2年間守ってきた兵士らはどうなるのか。ローテーションや休暇の問題もある。包括的な計画であるべきだ」と述べた。
女性を動員する案については否定した。
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記者会見は2時間におよび、ゼレンスキー氏は幅広い質問を受けた。
ウクライナは敗戦の危機にひんしているのではないか、とBBCのジェシカ・パーカー記者に問われると、ゼレンスキー氏はきっぱりと「違う」と答えた。
ゼレンスキー氏はそのほか、以下の説明をした。
- ウクライナは2024年にドローン(無人機)100万機の製造が可能になる
- ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官とは「協力関係」にある(2人の間に亀裂が生じているとする報道を否定)
- ロシアとの和平交渉は現時点では実現不可能。クリミアを含め、ウクライナの国際的に承認された国境の完全回復を目指す
会見中、ゼレンスキー氏は自信ある態度を示そうとした。しかし、政府高官や議員らの汚職に関する報道について問われると、時折、緊張やいら立ちを見せた。
ウクライナの苦境
ウクライナはロシアとの戦いで弾薬不足に直面している。反転攻勢は冬の始まりとともに停止しており、このところ、ロシアが武器の多さによってウクライナを負かす可能性が懸念されている。
そうした状況で、アメリカと欧州連合(EU)のウクライナ支援は頓挫している。
一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今週、ウクライナ侵攻を継続し、すべての目標を達成すると強調。現在、ロシア兵61万7000人が「特別軍事作戦」に参加中だと述べた。
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