フィンランドのサナ・マリン首相(36)は19日、パーティーで同国のポップ歌手と踊っている動画が流出したことを受け、薬物検査を受けたことを明らかにした。
続いて流出した動画では、パーティーでポップ歌手のオラヴィ・ウーシヴィルタ氏と共に踊っている姿が映っていた。
一連の動画によってマリン首相には批判が殺到。一部の政治家からは薬物検査を受けるべきだとの声があがっていた。
19日の記者会見でマリン氏は、薬物検査を受けたと報告。来週にも結果が出ると説明した。また、これまでどんな違法薬物も摂取したことがないと繰り返した。
「私は違法なことは何もしていない。10代の頃でさえ、ドラッグには一切手を出さなかった」
その上で、今回薬物検査を受けたのは、懸念を払しょくするためだと付け加えた。
マリン首相はまた、自分には推定無罪が適用されるはずだと強調した。
「世界で一番クールな首相」
解散総選挙の可能性があるかとの質問には、「夜中に突然、議事堂に行くような事態になったことは、一度もなかったと記憶している」と答えた。
「私の職務遂行能力はとてもしっかりしていると思う。パーティーをしていた日に会議は入っていなかった」
一方で、パーティーで撮影されていたことは知っていたと明かし、動画が公になったことへの不満をあらわにした。
「仕事の時間と楽しみの時間は別物だと誰もが分かっているはずだと、そう信じている」
マリン氏は、パーティ好きを隠しておらず、音楽フェスティバルで写真を撮られることもしばしばある。
独紙ビルトは先週、マリン氏を「世界で一番クールな首相」として取り上げたばかり。
記者会見では記者の1人が、2つ目の動画に映っていたウーシヴィルタ氏が、マリン首相の首にキスしているように見えると指摘する場面もあった。
マリン首相はこれを否定し、ウーシヴィルタ氏は自分に話しかけていて、おそらく頬にキスしたのだと答えた。
「頬へのキスなら不適切なことは何もない。自分で対応できないことではないし、あるいは夫に話せないようなことでもない」
フィンランドのメディアはこの動画を広く報じている。公共の利益にかなうとして、動画の使用は正当だと主張している。
しかし、もっと重要な国内の問題がほかにあるにもかかわらず、マリン首相とメディアはパーティーの話をしていると批判する野党議員もいる。
この動画を機に、政治家がプライベートをどのように取り扱うべきか、プライバシーはどこまで認められているのかなどについても議論を呼んでいる。
首相は昨年、新型コロナウイルス感染者と接触した後にクラブへ行ったことを謝罪している。
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