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「より思い切った作戦を」親露派のチェチェン首長、小型核使用を主張 - 毎日新聞 - 毎日新聞

ロシアによるウクライナ4州の「併合」式典に出席する露南部チェチェン共和国のカディロフ首長=モスクワで9月30日、スプートニク通信・ロイター 拡大
ロシアによるウクライナ4州の「併合」式典に出席する露南部チェチェン共和国のカディロフ首長=モスクワで9月30日、スプートニク通信・ロイター

 ロシアのプーチン政権に近い露南部チェチェン共和国のカディロフ首長は1日、通信アプリ「テレグラム」への投稿で、露軍に小型核を使用し、戦況を改善するように求めた。ロシアが併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州の要衝リマンから、ロシア軍が1日に撤退したことを重くみているとみられる。

 カディロフ氏は「個人的な意見」と前置きした上で、「(ロシアは)より思い切った作戦を取る必要がある。(ロシア・ウクライナの)国境付近に戒厳令を敷き、小型核を使用すべきだ」と主張した。

 カディロフ氏は、ロシア軍が独立派を制圧したチェチェンで2007年から実権を掌握しており、強権的な統治手法が国際社会から批判されている。「カディロフツィ」と呼ばれる私兵組織も持っており、ウクライナ南部マリウポリの攻略にも関与したとされる。

 プーチン露大統領は9月30日、ロシアへの編入の是非を問う「住民投票」を経て、ウクライナ東部・南部の4州をロシア領に併合すると宣言。ラブロフ露外相は24日、4州が併合された場合は「国家の完全な保護下」に置かれ、核に関する全ての法律や戦略などが「全領土に適用される」と述べている。【エルサレム三木幸治】

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