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スナク政権 統合レビュー改訂版を発表 中国を「体制上の挑戦」台湾情勢にも言及 - 産経ニュース

記者会見するスナク英首相=7日、ロンドン(ロイター)

【ロンドン=板東和正】英国のスナク政権は13日、外交や安全保障の政策を定めた「統合レビュー」の改訂版を発表した。中国を「体制上の挑戦」と表現し、台湾や南シナ海をめぐる中国の政策に警戒感を示した。ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対しては「英国の安全保障にとって最も重大な脅威」と強調した。

英紙テレグラフなどによると、英政権の外交・安全保障政策で中国の台湾への脅威について言及するのは初めて。英国はジョンソン政権時代の2021年に公表した統合レビューで中国を「体制上の競争相手」と位置づけていたが、台湾情勢については明確に表記されていなかった。一部の与党・保守党議員は中国をロシアと同等の「脅威」と表記することを求めていたが、見送られた。

英政府は12日、統合レビューの公表に先立ち「中国共産党による軍事、経済、外交活動への懸念がますます高まっている」と指摘。昨年2月のロシアのウクライナ侵攻にも触れ、「地政学的な脅威の出現」に対応するため、改めて統合レビューを見直す必要があったとした。

13日に発表された統合レビューは、中国共産党が「莫大(ばくだい)な資金を投入し、急速かつ不透明な軍事的近代化を進めてきた」と分析。「(領有権をめぐって周辺国と対立する)南シナ海の島々を軍事化し、台湾に関する目的達成のための武力行使の放棄を拒んでいる」と危機感を示した。「中国が国外で権威主義や自己主張を強める傾向が続けば、(英政府による中国への協力や理解は)より困難になる」と予測した。

ロシアについては、ウクライナ侵攻は「第二次世界大戦終結以降、欧州で最大の軍事衝突、難民問題、エネルギー危機を引き起こした」と非難。「ロシアは英国にとり最も深刻な脅威だ」と位置づけた。また、「中国はロシアとの結びつきを深めている」とも警告した。

スナク政権は中露などを念頭に13日の統合レビューで、今年の国内総生産(GDP)比で2・2%程度となる見込みの国防費を、2・5%まで増加する長期的な方針を表明した。

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