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盗んだ女性は卵を孵化させ、ワニをペットとして裏庭で飼っていたが、最近になってそのことが発覚し、体長2.5mにまで成長したワニは、20年ぶりに当局が動物園に連れ戻した。
女性は、ワニを飼育するための必要な許可を所持しておらず、現在罰金刑に直面しているという。
20年前に動物園からワニの卵が盗まれる
20年前、アメリカ・テキサス州のアニマルワールド & スネークファーム動物園で、ワニの卵が1つ盗まれるという事件が発生した。盗んだのは、当時同園でボランティア活動をしていた女性で、生まれたてのワニの卵を、動物園から80kmほど離れたオースティン郊外にある自宅へ持ち帰ると孵化させ、ペットとして飼育していたようだ。
テワという名前のワニ(メス)は、体長約2.5 m に成長していたが、ずっと女性の裏庭で飼われていたという。
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3月4日、テキサス州動物管理局によって発見されたテワは、数日後、20年ぶりに動物園に連れ戻された。
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飼育許可を所持していない女性からワニを没収
女性は、盗んだワニを法的に世話するための適切な許可を所持していなかった。当局は、このように述べている。
ワニはペットには向いていませんが、テワは女性と友好的な関係を築いていたようです。テキサス州では、ワニを商用農業や教育・研究目的で飼育することは可能だが、個人での飼育や所有、捕獲を望む者はだれでも許可を取得しなければならない決まりになっている。ワニを没収した時女性は辛そうでしたが、正式に許可を得なければワニは飼育できません。
女性は、無許可でワニを飼育していたとして、現在最大 1,000 ドル (約14万円)の罰金刑に直面している。卵を盗んだ窃盗罪については、すでに時効になっているそうだ。
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アメリカワニは、テキサス湾岸の川や湿地、湿地に生息することが知られていて、住宅地でも時折目撃されることがある。最大の種は、長さ 4.2m以上、体重350kg以上にまで成長することがあり、メスは繁殖期には30 〜 70 個の卵を産むという。
動物園でリハビリ中のテワ
テワが戻された動物園の飼育員は次のように述べた。ワニは50個や60個と卵をたくさん産むので、誰にも気づかれることなく1個盗んで持ち帰ることは、確かに可能だったのでしょう。女性は、テワをとてもかわいがっていたようです。健康状態はとてもよく、大切に育てられていたようです。
女性から引き離してしまうことになり、少し心が痛みますが、テワは動物園で大切に飼育していきます。
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野生生物当局の職員3人は、テワを抱えてバンに積み込むビデオ映像を、Facebookでシェアした。 テワは現在、生まれた動物園に戻って、リハビリを受けている最中だが、職員によると他のワニのいる新しい環境にうまく適応しているようだ。追記:(2023/03/11)本文を一部訂正して再送します。
References:Game wardens discover 7-foot ‘pet’ alligator living in woman’s backyard/ written by Scarlet / edited by parumo
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