ウクライナ西部リビウの住宅地にロシアが大規模なミサイル攻撃を仕掛け、少なくとも4人が死亡、少なくとも32人が負傷した。リビウはポーランド国境から約60キロの地点にあり、西側からの軍事支援を受け取る主要な供給ルートに位置する。
この攻撃に、ウクライナのゼレンスキー大統領は「強力な対応」をとると表明。同国防空部隊は通信アプリ「テレグラム」で、黒海の艦船や潜水艦から発射された巡航ミサイル「カリブル」10発のうち7発を迎撃したと説明した。
ミサイルは当初、北に向かったが、急に西に方向を変えてリビウを襲ったという。リビウは戦線から遠く、これまでミサイルの標的になることは少なかった。
ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者で、同国の軍指導部に対して反乱を起こしたエフゲニー・プリゴジン氏は現在ロシアにいると、ベラルーシのルカシェンコ大統領が明らかにした。
国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は6日、プリゴジン氏は「サンクトペテルブルクにいる」とミンスクで記者団に発言。モスクワにも行った可能性があると述べた。
プリゴジン氏は6月24日の武装蜂起後、モスクワへの進軍を停止させることに合意。その数日後、ルカシェンコ氏はプリゴジン氏がベラルーシ国内にいると語っていた。
ロシア銀行(中央銀行)のナビウリナ総裁はサンクトペテルブルクで開かれた金融会合で、ルーブル相場は貿易動向で「ほぼ決定されている」と述べ、今年1-3月(第1四半期)にロシアの経常黒字は昨年のピークに比べて2割に縮小したと指摘。この発言中にルーブルは昨年3月以来の1ドル=93ルーブル台に下落した。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「投機筋のゲーム」が為替相場の大幅なボラティリティーを引き起こしている可能性があり、現在のルーブル安の要因であるかもしれないと述べた。国営タス通信が伝えた。
ウクライナへの軍事支援に関する新たなデータが、同国軍とロシア軍の戦車・重砲・多連装ロケット弾発射システム(MLRS)保有バランスが1年4カ月余り前のウクライナ侵攻開始時から大きく変わったことを示している。
ドイツの キール世界経済研究所が調査・集計する「ウクライナ支援トラッカー」の6日時点での最新データによると、これまでにウクライナに供与された戦車は471両で、今後さらに286両が到着する予定。ただ支援国の戦車供与ペースは鈍りつつある。
ウクライナ支援トラッカーに、軍事情報サイトOryxがオープンソース・インテリジェンス(OSINT)を利用して集計している兵器損耗データを重ねると、ロシア軍の戦車数が侵攻開始以来半減したのに対し、ウクライナ軍の戦車数が増えていることが分かる。
重砲とMLRSに関しても両軍の保有数の差は縮まった。ただ戦車ほど大幅に縮小しなかった。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国首脳が来週、リトアニアで開かれる首脳会議に向け準備を進める中、バイデン米大統領は5日、ホワイトハウスを訪れたスウェーデンのクリステション首相を歓迎し、米国としてスウェーデンのNATO加盟を全面的に支援すると述べた。
トルコのエルドアン大統領はスウェーデンの新たな対テロ法がクルド人武装組織を十分に取り締まるものではないとして、同国のNATO加盟に反対している。
ロシアが占領するウクライナのザポリージャ原子力発電所が再び攻撃を受ける可能性を巡り、両国が非難の応酬を繰り広げ、懸念が強まっている。
関連記事
原題: Russian Missiles Hit Western Ukraine as Zelenskiy Vows Response、 Russia Is Losing Its Heavy Weapons Edge in Ukraine, Data Show、 Ukraine Recap: Deadly Strike on Lviv; Zelenskiy’s Plea to Biden、 Wagner Chief Prigozhin Is Back in Russia, Lukashenko Says、Kremlin Says Ruble May Be Impacted by Speculation: Tass、Nabiullina Says Ruble Decline Driven by Changes in Foreign Trade(抜粋)
からの記事と詳細
https://ift.tt/TBksmnp
世界
Bagikan Berita Ini
0 Response to "ウクライナリビウ住宅地に大規模ミサイル攻撃人死亡 - ブルームバーグ"
コメントを投稿