トランプ氏一族企業と幹部を脱税で起訴ＮＹ州検察 - 産経ニュース

【ニューヨーク＝平田雄介】米東部ニューヨーク州の検察当局は１日、計約１７６万ドル（約１億９６００万円）の所得を隠したとして、トランプ前大統領一族が経営する複合企業トランプ・オーガニゼーション最高財務責任者（ＣＦＯ）、ワイセルバーグ被告（７３）と、法人としての同社を大陪審が脱税などの罪で起訴したと発表した。

ロイター通信は、トランプ氏の名前を冠した企業と同氏に４８年間仕えてきた被告が起訴されたことで、政治集会を再開したトランプ氏の２０２４年大統領選出馬に向けた算段が複雑になる可能性があると伝えた。

検察側は、同社が０５年以降、帳簿外の手当てを被告に支給して税務当局を欺いてきたとして「組織的な犯行」を主張した。

被告が隠蔽したとされる所得にはニューヨーク市中心部の高級マンションの家賃や高級車２台のリース費用などが含まれ、脱税額は計約９０万ドルに上るという。

被告と同社代理人は起訴内容を否認している。

トランプ氏は１７年１月の大統領就任前に、長男のトランプ・ジュニア氏と次男のエリック氏、被告に同社の運営を任せており、起訴内容への関与は不明だ。

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