【台北=矢板明夫】台湾の政治家や当局高官ら100人以上の無料通信アプリ「LINE(ライン)」の個人アカウントがハッキングされていたことが29日までに明らかになった。複数の台湾メディアが伝えた。被害者のアカウントに保存されていた一部の通信情報が流出した恐れがあるという。捜査当局は機密情報の窃取を狙った可能性もあるとみて捜査を開始した。
ハッキングされたのは台湾の総統府や行政院(内閣に相当)、軍の高官、与野党幹部のほか、地方自治体の首長など広範囲に及ぶ。LINEの台湾法人は24日までに被害に気付き、警察や治安部門に通報した。
大手紙、自由時報などによると、プライバシー保護のための「レターシーリング」という機能がハッキング攻撃に遭っていた。イスラエル企業が開発したスパイウエア「ペガサス」を使用したとみられるという。
メディアは、精度の高い攻撃であることから、捜査当局が一般のハッカーではないと判断していると伝えた。中国の情報機関が関与している可能性は否定できないともしている。
LINEは「捜査中」として、被害者の名前や役職などを公表していない。一方で「異常に気付いてから直ちにユーザーを保護する措置を取った。これからもインターネット犯罪とハッキング攻撃に対し、積極的に対策を講じる」との声明を発表した。
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